ECサイトにおけるバナーの役割とは。重要性や制作過程を紹介

  • ECマーケティング

ECサイトでショッピングをしていると、ひと際目を惹くバナーの存在に気がつきます。「雨の日でもできるおうち遊び特集」など特集・特設ページを紹介するバナーもあれば、開催日を指定したセールを紹介するバナーもあります。開催日の指定は、「10日15時から!24時間限定セール」といったものです。

ECサイトのバナーは、集客を大きく左右する要素のひとつです。売上アップを狙うのであれば、バナーを活用しない手はありません。

今回は、ECサイトにおけるバナーの役割に加えて、バナーの重要性や制作の過程についてもご紹介します。

ECサイトにおけるバナーの役割とは

ECサイトにおけるバナーの役割はサイトバナーか広告用バナーかにより異なります。

サイトバナーは、同一サイト内において他ページへのリンクを目立たせるためのバナーであり、回遊率を上げるのに最適です。特集ページやタイムセールページなどにリンクしておけば、遷移率も高く、自社ページからの離脱を防げます。

一方、広告用バナーは広告枠に掲載されるのが一般的であり、自社ページへの流入そのものを増加させる目的があります。会社や商品を紹介するバナーにすることが多く「最大8割引」などキャッチーなフレーズや季節に合わせたキャンペーンを目立たせる手法が目立ちます。

バナーは、直訳すると「旗」や「のぼり」の意味を持つ言葉です。ECサイトのバナーはランディングページを紹介するために設置するのぼりや看板と同義であり、人の目を惹くためのツールとして広がりました。

ECサイトのバナーで売上が左右される

ECサイトのバナーは、売上に大きく貢献します。新規顧客の目を惹くバナーでキャンペーン情報を目立たせることができれば、流入数が伸びて売上向上を見込めます。

ほかにも、季節ごとの特集やキャンペーンをバナーでPRし、移動してもらいたいページを目立たせるのもおすすめです。反対に、バナーがなかったり効果的なバナーを設置できていなかったりする場合、思わぬところで顧客を逃しているかもしれません。

大幅な機会損失に気づかないままECサイトを運用しているケースもあるので注意しましょう。つい気になってクリックしたくなるような魅力あるバナーを設置し、顧客の関心を惹くのがポイントです。

ECサイトのバナーを制作する流れ

人によっては、デザイン分野は敷居が高く感じるものです。しかし、ポイントを押さえて制作すれば、バナーがもつ効果を最大限引き出せます。より効果的なバナー作りについて、制作の流れを解説します。

用途と仕様を検討する

まずは、バナーの仕様を検討します。バナー制作で最初に決めるべき要素は下記の5つです。

・コンセプト
・ターゲット
・バナー作りの目的
・バナーに入れる要素
・バナーのサイズ

バナーの仕上がりにブレが生じないように、コンセプトやターゲットなど「誰に届けたいか」を可視化するのが最優先です。商品やサービスを認知させたいのか、購入や問い合わせにつなげたいのかなど、バナーを制作する目的も明確にしておきましょう。

その後、バナーに入れるキャッチコピーやサイズを確定し、制作に移ります。

参考デザインを探す

バナー作りのノウハウがない段階では、まず参考デザインを探すのがおすすめです。同業他社や類似商品のバナーをチェックし、参考になるポイントを探ります。

日頃プライベートでオンラインショッピングしている際にも、気になったバナーがあればジャンル問わず保存しておき、参考にする方もいます。参考にすべきポイントは、キャッチコピーや写真の配置、色のテイストなどです。

また、バナーから得られる第一印象と、ページを遷移した後のランディングページの印象が合致しているかをチェックするのも効果的です。バナーを見たときに、期待していた情報がランディングページで得られているかなど、内容への納得感も合わせて検証すれば、より効果的なバナーを作りやすくなります。

ラフ案の作成・修正を行う

デザインの段階に進んだら、構成要素に従ってラフ案を作ります。配色の調整、キャッチコピーや写真の選定、レイアウトなどの調整をします。

バナーはランディングページほど情報を盛り込むスペースがないため、一目でわかるシンプルさが重要視されます。顧客を集めたいからとつい情報量の多いバナーになりがちですが、わかりやすさを第一に考えるのがおすすめです。

複数案が出揃ったらもっともターゲットや制作目的に合いそうなものを選び、ページへの配置を進めます。

ECサイトのバナー広告を成果につなげるには?

ここではECサイトのバナー広告を目に見える成果につなげるためのポイントを解説します。

優れたバナーを設置していても、それだけで爆発的に売上が伸びるとは限りません。まずはECサイト全体の運営を最適化し、それを後押しする材料としてバナーを使うようなイメージを持っておきましょう。

基本的なノウハウを知る

まず、ECサイト運営に関する基本的なノウハウを学びます。バナーだけでなく検索からも流入してもらえる効果的な商品ページを作ったり、商品情報が余すところなく伝わる概要欄を充実させるのもポイントです。

また、「重要な要素は左上に配置すると視認性が高まる」「平均クリック率がバナーの効果指標として使える」など細かなノウハウを吸収するのも大切です。特に伸びている同業他社の事例を参考にしたり、反対に失敗事例を学んで同様のことを避けたり、さまざまな情報を吸収していきましょう。

効果検証をする

ECサイトのバナーは、作りっぱなしにするだけでは十分な活用とはいえません。定期的に効果検証しながら、より高い成果が見込めるよう内容をアレンジしたり、時代のトレンドに合致するようブラッシュアップしたりする必要があります。

なお、運用型バナー広告の平均クリック率は0.07%〜0.08%程度、準広告型バナー広告の平均クリック率は0.4%程度といわれています。

自社のクリック率が平均に届いていない場合は、専用の分析ツールを活用して原因の特定と改善を繰り返す必要があります。PDCAサイクルを回す頻度なども見直しながら、バナーを設置しているだけの状態にならないよう注意しましょう。

広告運用インハウス支援サービスを利用する

広告運用インハウス支援サービスを利用すれば、プロならではのノウハウを知ることができます。バナー広告にかける予算や運用の方法を指導してもらえるほか、自社の従業員ですらわからない強み・弱みを可視化した戦略を練ってもらえるのもポイントです。

なかには、分散した予算を集約しつつ広告システムをインハウス化したことで、年間1,000万円以上のコストカットに成功した事例もあるので注目しておきましょう。

「ある程度軌道に乗るまではプロに任せたい」「行き詰っているので自社にはない視点を学びたい」というときにこそ、支援サービスの活用がおすすめです。

まとめ

普段何気なく見ているECサイトのバナーは、ターゲット顧客のイメージや目的に合わせてさまざまな運用方法があります。キャンペーンの告知や売れ筋商品の紹介とも相性が良く、最小限のスペースでシンプルに情報を伝えられるので活用してみてください。

反対に、バナーを設置していなかったり効果的でないバナーになっている場合、思わぬ機会損失が生じているかもしれません。

ECサイトのバナー運用に迷ったときは、伴走型広告運用インハウス支援サービスの活用がおすすめです。弊社では、ECモール支援やマーケティング施策実行支援などもトータルで提供しています。

「バナーだけでなくECサイト全体のことも知りたい」というご要望にも対応しています。些細なことでも、まずはお気軽にお問い合わせください。

お問い合わせはこちら