Yahoo!ショッピングの出店料はどれくらいかかる?手数料を紹介
- Yahoo!ショッピング
Yahoo!ショッピングは、国内では楽天市場と並んで知名度の高いECモールです。Yahoo!ショッピングに出店すれば、普段Yahoo!のサービスを利用しているユーザーなどの集客が見込めるでしょう。
Yahoo!ショッピングへの出店を検討する際にYahoo!ショッピングの出店料や初期費用が気になるEC事業者の方も多いのではないでしょうか。本記事では、Yahoo!ショッピングの出店料について紹介します。
INDEX
Yahoo!ショッピングの出店料は比較的安い?
ECモールへの出店時に初期費用がかかるケースが多いですが、Yahoo!ショッピングの場合は初期費用がかかりません。
そのうえ、ほかのECモールなら出店後にかかる費用も、Yahoo!ショッピングなら大半が無料となっています。
売上金額に応じて費用を支払う「成果報酬型」を採用しているため、売上が少なければ費用もそれほどかかりません。最小限のコストでECショップを開設したい場合に向いているといえます。
【Yahoo!ショッピング】出店時に費用がかからないもの
ここでは、ほかのECモールへの出店時にかかる費用のうち、Yahoo!ショッピングでは無料となっているものを紹介します。
初期費用
初期費用とは、ECショップを新規開設する際にかかる費用です。ほかのECモールでは、新規出店の際に費用がかかるのが一般的ですが、Yahoo!ショッピングではかかりません。
Yahoo!ショッピングは開設までのハードルが低いため、多くのEC事業者にとって出店しやすいといえます。
月額システム利用料
月額システム利用料は、出店しているショップに対して売上金額とは関係なく、月額いくらという形でかかる固定費用です。大半のECモールでは月額システム利用料がかかりますが、Yahoo!ショッピングでは無料となっています。
固定費用は出店したばかりで売上が少ないショップにとって大きな負担となるでしょう。Yahoo!ショッピングなら、固定費用がないためランニングコストが抑えられる点でも出店のハードルが低いのが特徴です。
ほかのECモールの場合、固定費用分を回収できるだけの利益を出せず、赤字になってしまうこともあります。
売上ロイヤルティ
売上ロイヤルティは、商標権や著作権など、権利使用料として支払う費用のことです。
各ショップのページ内には、出店先のECモールの名前やロゴが表示されます。「Yahoo!ショッピング」と書いてあることで、安心して商品を購入してくれるユーザーも多いです。
ECモールの著作権や商標権を利用できるからこそ、商品が売れるともいえます。Amazonや楽天市場では売上ロイヤルティが有料ですが、Yahoo!ショッピングなら無料です。
【Yahoo!ショッピング】出店時にかかる出店料
ここでは、Yahoo!ショッピングへの出店において費用が発生する項目を紹介します。
ストアポイント原資負担
ストアポイント原資負担は、商品を購入した際に獲得するポイントの費用です。
Yahoo!ショッピングでは、ユーザーが商品を購入したときにポイントが付与されます。そのポイント分をショップ側が負担する仕組みです。
ストアポイント原資負担の金額は、商品金額に対して1%~15%をかけた金額です。この割合はショップ側で自由に設定できるようになっています。ただし、最低でも1%は設定しなければなりません。
ポイントを多く付与して集客したい場合には、多めに設定すると良いでしょう。
キャンペーン原資負担
Yahoo!ショッピングでは、さまざまなキャンペーンを実施しています。キャンペーン開催時に買い物をすることで、ユーザーは普段よりも多くのポイントを獲得できる場合もあります。
キャンペーン原資負担は、そのようなキャンペーン時にユーザーへ付与するポイントをショップ側が負担する趣旨の費用です。売上金額の1.5%分が必須になります。
ストアポイント原資負担分の最低割合と合わせて、売上金額の2.5%分を実質的な売上手数料と捉えて良いでしょう。
アフィリエイトパートナー報酬原資
アフィリエイトは、Webメディアを運営している個人や企業に広告を掲載してもらい、購入に至った場合に報酬を支払うというものです。報酬の原資をショップ側が負担するため、アフィリエイトパートナー報酬原資が発生します。
アフィリエイトの報酬率は、商品金額に対して1%~50%の範囲内でショップ側が任意に設定することが可能です。最低でも1%は必須になります。
割合を高めに設定すれば、アフィリエイトパートナーから広告を設置してもらいやすくなり、売上アップにつながりやすいです。
アフィリエイト手数料
アフィリエイト手数料は、アフィリエイトの運営会社に支払う手数料のことです。アフィリエイト報酬原資と同様に、アフィリエイト広告経由で購入された商品に対してのみ発生します。
金額はアフィリエイト報酬原資の30%です。たとえば、商品価格が10,000円でアフィリエイトの報酬率が1%なら30円になります。
入金サイクル手数料
Yahoo!ショッピングの場合には、入金サイクルを選べます。選択した入金サイクルによって手数料が異なります。基本の月1回を選択する場合には、入金サイクル手数料はかかりません。
月1回以外の入金サイクルはオプションになっており、入金額に一定割合をかけた入金サイクル手数料がかかります。具体的には、次の表のとおりです。
入金サイクル | 締め日 | 入金日 | 入金サイクル手数料 |
月1回(基本) | 末日のみ | 翌月末日 | なし |
月2回 | 15日・末日 | 当月末日・翌月15日 | 0.1% |
月3回 | 10日・20日・末日 | 締め日の5営業日後 | 0.2% |
月6回 | 5日・10日・15日・20日・25日・末日 | 締め日の5営業日後 | 0.4% |
月8回 | 2日・6日・10日・14日・18日・22日・26日・末日 | 締め日の5営業日後 | 0.6% |
決済サービス個別手数料
決済サービス個別手数料は、購入者が選択した決済方法によって金額が異なります。具体的には次の表のとおりです。
決済方法 | 決済サービス個別手数料 |
クレジットカード決済 | 決済金額の3.24%(非課税) |
PayPayカード決済 | 決済金額の3.0%(非課税) |
ゆっくり決済 | 決済金額の3.24%(税別) |
キャリア決済 | 決済金額の4.48%(税別) |
コンビニ決済 | 1件あたり150~300円(税別) |
銀行振込 | 1件あたり150円(税別) |
PayPay残高払い | 決済金額の3.0%(税別) |
グループ会社が発行しているPayPayカードは、ほかのクレジットカードよりも決済サービス個別手数料がやや安めに設定されています。
Yahoo!ショッピングに出店するべきか?
Yahoo!ショッピングは、出店時に初期費用や月額費用がかからないため、ECモールの中では出店しやすい部類に入ります。初期費用や毎月の固定費の支払いがネックな場合におすすめです。
ただし、売上金額に応じて一定の手数料を支払わなければならないため、ある程度の負担があることは認識しておきましょう。
まとめ
Yahoo!ショッピングは、初期費用・月額システム利用料・売上ロイヤリティなどが無料です。固定費なしで売上金額に対する費用が中心であるため、小規模のショップでも運営しやすいといえます。
出店料のほかにもYahoo!ショッピングへの出店に関して、お困りごとがあれば、ECモール支援サービスにご相談ください。
在籍しているコンサルタントは、ECモール運営やプラットフォーム側などを経験しているため的確なアドバイスができます。コンサルタント一人あたりの担当社数を抑えることで、支援品質を高めているのも特徴です。
ECモール以外の提案もできますので、お気軽にお問い合わせください。