Amazonのタイムセールに参加する際の注意点とは?セールの種類や特徴をプロが徹底解説
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Amazonのタイムセールは、多くの購買が見込まれる出店者にとって魅力的なイベントです。
ユーザーにとっては、買いたかった商品や興味があった商品が安くなるタイミングなので購買率が高くなるのは必然といえるでしょう。
一方で、タイムセールは誰でも参加できるわけではなく、一定の条件をクリアした限られた企業が出品できます。
本記事では、タイムセールの概要と種類の解説、注意点をお伝えしているので参考にしてみてください。
●監修者名
杉浦 基(すぎうら もとい)
●経歴
ECマーケティング支援会社にて出店企業を支援、その後総合通販企業にてWEBマーケティング業務に従事。現在は株式会社MinatoでECコンサルタントを務める。
●コンサルタントについて
ECの専門的な知識を活かし、Amazonや楽天、Yahoo!ショッピングといった幅広い領域で支援を行う。担当店舗を契約から半年で売上を約3倍に引き上げた経験もあり。柔らかい雰囲気で、話しやすいことが特徴。
INDEX
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Amazonのタイムセールとは
Amazonのタイムセールとは、時間限定で商品価格から割引をして、ユーザーの購買数が増えるイベントです。
出店している店舗が独自でおこなえるわけではなく、Amazonから定期的に送られてくる案内経由および任意で参加できます。
タイムセールに参加することにより、通常時より多く購入してもらえるほか、店舗を知ってもらえるきっかけにもなります。
監修者コメント
タイムセールはAmazonの販促の中でも特に売上効果が高い施策の一つです。まずは概要をしっかり押さえておきましょう。
タイムセールに効率的な運用をできると、普段よりも多くの売り上げを見込めます。
Amazonで実施されるタイムセールの種類
Amazonで実施されるタイムセールの種類として、以下が挙げられます。
- 特選タイムセール
- 在庫処分タイムセール
- プライム会員限定タイムセール
- Amazonタイムセール祭り
監修者コメント
タイムセールにはいくつか種類があり、参加条件や見込まれる効果が異なります。
目的に応じて適切なタイムセールを選ぶことが大切です。
特選タイムセール
特選タイムセールとは、特別なイベントが開催される日程を除き、ほぼ毎日開催されているタイムセールです。
開催中はタイムセール画面の上部に表示されるため、他商品と比較して目立つことから販売数の増加を期待できます。
毎日実施されていることから、条件をクリアできていたら参画のチャンスが豊富にあることも魅力と言えます。
条件としては、以下の通りなので覚えておきましょう。
- レビュー評価が3.5以上、もしくはレビューのないもの
- 割引率が原則25%以上、かつ直前30日間の最安値よりも安いこと
- Amazonから招待があること
在庫処分タイムセール
在庫処分タイムセールは、FBA(Amazonの配送代行サービス※Amazonの倉庫)に長期保管されている在庫を処分する目的で開催されます。
開催時期は任意であり店舗側が実施できることもメリットです。
条件としては以下の通り…
- レビュー評価3.0以上
- FBAに90日以上保管されていること
- 過去60日間タイムセールを掲載していないこと
などが挙げられるため、条件に合致した商品がある場合は積極的に利用しましょう。
プライム会員限定タイムセール
プライム会員限定タイムセールは、プライム会員向けに自社製品を割引するイベントです。
開催は任意であるため、条件に則ってセールを実施できることが特徴です。
条件としては、ユーザーがプライム会員であることに加えて以下が挙げられます。
- 評価3.0以上、もしくはレビューのないもの
- 通常価格またはセール価格が10%以上
- FBAを利用していること
- ポリシー違反をしていないこと
広告タブから設定できるため、時期をみて活用してみましょう。
Amazonタイムセール祭り
Amazonタイムセール祭りとは、定期的に開催される大型のタイムセールです。
○○円購入すると○%ポイントアップといった特典があるため、ユーザーにとって価格が安くなりポイント還元率も上がるため通常のタイムセールより購買率が高くなりやすいです。
参加する条件としては、通常のタイムセールの条件が該当するため抑えておきましょう。
- 品質: Amazonで販売履歴があり、評価で星の数を3つ以上獲得していること
- 商品のバリエーション: タイムセールには、できるだけ多くのバリエーション(サイズ、カラー、スタイルなど)を加えてください。服やシューズ&バッグなど一部の商品では、タイムセールで提供する商品バリエーションがバリエーション全体の65%以上である必要があります。商品のバリエーションの最小割合はタイムセールの作成時に要件として指定されています。
- カテゴリー: 制限対象商品、不快感や嫌悪感を与える商品、不適切な商品は出品できません。タイムセールに申請できない商品の例としては、電子タバコ、アダルト商品、医薬品などがあります。
- 出荷方法: Amazonプライムの対象商品である必要があります。出品者は、配送設定でフルフィルメント by Amazon(FBA)またはマケプレプライムを選択できます。
- コンディション: タイムセールに申請できる商品は、新品のみです。
- 購入者の商品レビューポリシー 購入者の商品レビューポリシーに準拠していることが必要です。詳しくは、購入者の商品レビューポリシーをご覧ください。
- 出品者の評価: 1か月あたり5件以上の評価を獲得し、全体の評価で星の数を4.0以上獲得している必要があります。
- プロモーション価格: 比較対照価格の設定を含む比較対照価格に関するAmazonのポリシーを遵守し、有効な比較対照価格が設定されている必要があります。
その他にも、数量限定タイムセールや7日間のタイムセールといったタイムセールがあるため、開催される時期に合わせて適切に利用しましょう。
タイムセールの活用方法に悩んだ場合、コンサルティング会社に相談をして運用支援をしてもらうこともおすすめです。
Amazonのタイムセールの7つの注意点とは
Amazonのタイムセールはメリットが多く、売上向上に繋がりますが覚えておくべき注意点があります。
以下の7つについて解説するので、参考にしてみてください。
- タイムセールによって手数料が発生する
- 申請したら価格変更ができない
- 申請後に商品のバリエーションのを変更できない
- 1商品あたりの利益がどれくらいになるのか確認
- 在庫が足りなくなる可能性がある
- 商品ページを最新情報にしておく
- 配送体制を整えておく
監修者コメント
タイムセールの効果を最大限に高めるためにも、押さえておきたいポイントをまとめました。
参加する前に事前にチェックしておきましょう。
タイムセールによって手数料が発生する
タイムセールによって手数料が発生する場合があるため、Amazonから案内があった際に事前に確認しましょう。
手数料はタイムセールの種類によって異なり、無料のケースもありますが料金が発生する場合、想定される利益に対して赤字にならないかもチェックする必要があります。
申請したら価格変更ができない
申請したら価格変更ができないため、競合調査が不十分で高い価格に設定してしまっても、後から変えられないことが注意点です。
そのため、セールに参加する際の価格設定は細かくおこないましょう。
適正な価格設定ができることにより、購買率が高くなるほか他社と比較して優位性を保てます。
一方で、安く設定しすぎてしまい、利益が残らない可能性があるので低価格すぎることにも注意が必要です。
申請後に商品のバリエーションのを変更できない
一度申請してしまうと、商品のバリエーションを変更できないため注意が必要です。
出品したい商品があるのに、登録できていないと機会損失となるため忘れず申請をしましょう。
流れでいつも通りの対応をしてしまうと、ミスが起こりやすいため一回一回丁寧に設定をして漏れがないかチェックすることが大切です。
コンサルティング会社に依頼する場合であっても、注力商材はこれで忘れないように伝えましょう。
1商品あたりの利益がどれくらいになるのか確認
値引きし過ぎてしまうと、利益が残らなくなってしまうので注意が必要です。
セールに参加する際、売上予測を立てて利益がどの程度のこるのか、シミュレーションしておきましょう。
売上が増えても、販売するほど赤字になってしまっては元も子もありません。
利益予測を立てて、適切に活用しましょう。
計算や管理が難しい場合、コンサルティング会社に依頼をすることで分かりやすく数字を明示してもらえます。
在庫が足りなくなる可能性がある
タイムセール時は通常より販売数が増加するため、在庫が不足してしまう可能性があります。
在庫切れはAmazonのSEO対策でも、重大なペナルティを受けるためより多くの在庫を確保しておくことが必要です。
FBAに保管している在庫が無くならないように、予め補填しておきましょう。
商品ページを最新情報にしておく
商品ページを最新情報にしておくことにより、商品のアップデート情報や改善点を明示できるのでアピールになります。
タイムセール前に、情報を整えておくことで販売促進に繋がるので準備しておくことが必要です。
口コミから商品の改善点を抽出して、タイムセールに向けて調整することで、商品説明欄に記載できる情報を増やせます。
配送体制を整えておく
配送体制が整っていないと、タイムセール時の膨大な注文に対応できないため、低評価やSEOの観点でマイナスに働いてしまいます。
自社配送でタイムセールに対応するのは難しいため、FBAの活用で効率的に配送できるようにしましょう。
タイムセールの種類によっては参加条件として、FBAを使用していることが挙げられています。
手数料などの兼ね合いもありますが、可能であれば活用して配送体制の効率化を図りましょう。
Minatoが提案するタイムセール時の施策
監修者コメント
Amazonの支援実績が豊富なMinatoだからこそ提案できる、おすすめのタイムセールの関連施策をご紹介します。
ゴールから逆算して施策内容を設計
一般的には売上を作るために、できる範囲で基本的なタイムセール施策を一通り実行しますが、過程と結果がブレてしまい正しい振り返りができていない会社が多いです。
当社では作りたい売上目標を中長期的な戦略の中で設定し、その売り上げを作るためにやるべき施策の仮説を立て、タイムセールの施策を実施します。
そのうえで、結果と目標との差分を読み解き、次のアクションにつなげていけることが特徴です。
成果の根拠づけをおこなえるため、課題に対しても理由が明確になるため、改善までも早いです。
タイムセール以降の中長期的な視野で施策を組み立てる
タイムセールは売上に注目して、得た利益を減らさないように他分野への投資ができない支援会社が多いです。
しかし、タイムセールは一過性の成果であるため、常時高い売り上げを保たなければ事業の成長は成しえません。
当社では、タイムセールで得たAmazonの評価を活かし、SEO対策で上位を取った上で売上向上のための施策を実行し第二、第三の矢を用意しています。
タイムセールで得た知名度を継続するために、適切な金額の投資提案をおこなえることも強みです。
PDCAを頻度高く回せる
PDCAは、Plan(計画)Do(実行)Check(測定及び評価)Action(対策・改善)の略で施策の実行と改善の観点で必要な施策です。
しかし、施策実行後に上手くいったら放置、上手くいかなくても次の施策と改善策を打たない企業は少なからずあります。
一時的な成果は見込めますが、施策の根拠づけができないため、なぜ成功したのかを言語化できないと中長期的な成長は見込めません。
当社では、高頻度でPDCAを実行しお客様に最適な成果の提供をいたします。
まとめ
Amazonのタイムセールは、出店企業にとって商機であり活用しない手はありません。
しかし、注意点を抑えないと想定より利益が減り、期待以上の成果を上げられない可能性があります。
そのため、事前に対策を講じてタイムセールの参加条件を理解した上で参加しましょう。
Minatoでは、タイムセール時におこなうべき施策の提案および実行を支援しているため、一気に売上向上を図りたい企業はご相談ください。
タイムセール以外のPrime Dayなどのイベント対策、商品ページの改善等も支援しています。
AmazonをはじめとするECモールについて、お困りの方は以下よりお問い合わせください!