Amazonへの出店方法とは。販売手数料や出店審査について解説
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販路拡大のため、大きな集客力が期待できるAmazonへの出店を検討している方もいるでしょう。Amazonへの出店はオンラインで完結できます。
今回は、Amazonの出店方法や必要書類、出店手続きにあたっての注意点について解説します。
INDEX
Amazonに出店する方法|流れを5ステップで紹介
まず、Amazonへの出店手続きから販売までの流れを紹介します。
1. 出店プランを選定する
Amazonの出店方法には、大口出品と小口出品の2つのプランがあります。まず、どちらのプランにするか決めましょう。
大口出品は、月間登録料が4,900円(税抜)で、商品売買時の基本料がかからないプランです。月間50品以上コンスタントに販売できる見込みがある場合や、ビジネスを積極的に進めたい方に向いています。
小口出品は、月間登録料は発生しませんが、商品売買時に1商品につき100円(税抜)の成約手数料が発生するプランです。事業を小規模で始めたい方や、販売計画が具体的に決まっていない方に適しているでしょう。
なお、プランは登録後に変更できます。
2. Amazonへの出店申し込み・審査
Amazonへの出店申し込みは、オンライン上で完結します。出店用のアカウントを作成してAmazonの審査を受け、審査に通ったら出品できるようになります。
審査にかかる時間は最短2営業日、最長で3日程度です。審査に必要となる書類や手続きについては下記で詳しく解説します。
3. 出店用アカウントを登録する
出品者アカウント登録の流れは、以下のとおりです。
出品者アカウントは、Amazonトップページのメニューにある「Amazonで売る」から登録します。大口出品の場合は、「さっそく始める」から、小口出品の場合は、ページ中ほどにある「小口出品サービスに登録する」から登録しましょう。
出品者アカウントはビジネス用のメールアドレスを使って作成しても良いですし、すでに購入用のアカウントを持っている場合、同じメールアドレスでも登録できます。なお、アカウント登録の際に、個人か法人かを選択し、出品者情報の入力が必要です。
ストア情報とクレジットカード情報を入力し、本人確認書類などの必要な書類をアップロードすれば申し込みは完了です。審査に影響するおそれがあるため、出品者情報は必ず本人確認書類と同じ表記で記載しましょう。
出品者アカウントの審査が完了したら、販売管理画面にログインして出品が可能になります。なお、銀行口座は審査後に設定します。
4. 出品したい商品を登録する
Amazonでは、ほかのECプラットフォームのように自社の店舗ページを作るのではなく、商品情報を登録して出品します。感覚としては、フリマアプリでの出品が近いでしょう。すでにAmazon上に出品されている商品なら、その商品情報を利用して価格と在庫数を入れるだけで出品できます。
なお、カテゴリーによっては、出品にあたって事前の書類申請や出品許可が必要なものもあります。該当する場合は許可を申請しましょう。
5. 商品の注文処理・配送をする
ユーザーから注文が入ったら、商品の受注処理や配送を行います。AmazonFBAサービスを利用すれば、配送から代金回収を代行してもらえます。
Amazonへの出店条件・必要書類
Amazonへの出店条件や、必要書類について解説します。
個人
個人がAmazonに出店する場合は、アカウント名義人の基本情報と本人確認が必要です。本人確認には、以下の書類が必要です。
・顔写真入りの身分証明書(パスポートまたは運転免許証)
本人確認書類として、パスポートもしくは運転免許証が必要です。ただし、顔写真入りであってもマイナンバーカードは未対応なので注意しましょう。
・クレジットカード情報
アカウント名義人本人のクレジットカード登録が必要です。費用の支払いが発生した場合、ここで登録したクレジットカードから支払われます。
・各種明細書
アカウント名義人が利用したクレジットカードの利用明細、インターネットバンキングの取引明細、預金通帳など過去180日以内に発行された取引明細書が1部必要です。
法人
法人の場合は、会社情報を登録してアカウントを開設します。この際、登記簿謄本上の法人番号と法人名が必要です。
そのほか必要な書類は、個人と同様です。
・運営責任者の顔写真入り身分証明書(パスポートまたは運転免許証)
・クレジットカード情報
・各種証明書
まれにビデオ審査が行われることも
不正取引防止などを目的に、出店審査時にビデオ審査が行われる場合があります。対象者は、Amazon側でランダムに選定されるようです。審査内容は本人確認に関するもので、申し込みの内容や本人確認書類、提出書類の確認が中心です。
Amazon出店でかかる費用・販売手数料
Amazonでの販売には、月間登録料と基本成約料、販売手数料(いずれも税抜)が発生します。初期費用は不要です。
月間登録料と基本成約料は、大口出品と小口出品で異なります。
月間登録料 | 基本成約料 | |
大口出品 | 4,900円 | なし |
小口出品 | 0円 | 1商品あたり100円 |
大口出品は、商品数に関わらず月額4,900円(税抜)のプランで、1商品あたりの基本成約料は発生しません。一方、小口出品では月額料金は発生しませんが、売買成約時に1商品あたり100円(税抜)の基本成約料がかかります。
販売手数料は大口・小口共通で、商品カテゴリーごとに定められています。以下、一部を紹介します。
カテゴリー | 販売手数料 | 最低販売手数料 |
本、CD・レコード・DVD、ビデオ | 15% | なし |
エレクトロニクス(付属品を除く)、カメラ、パソコン・周辺機器 | 8% | 30円 |
ドラッグストア、ビューティ | 1点あたりの売上合計が
1,500円以下…8% 1,500円超…10% | 30円 |
食品・飲料 | 1点あたりの売上合計が
1,500円以下…8% 1,500円超…10% | なし |
服&ファッション小物 | 1商品あたりの売上合計が
3,000円以下の部分…12% 3,000円を超える部分…8% | 30円 |
なお、メディア(本、CD・レコード・DVD、ビデオ)については、カテゴリー別販売手数料に加えて、カテゴリー成約料がかかります。
詳しくは、以下の記事で解説しています。
Amazonの出店料はどれくらいかかる?初期費用や販売手数料は高い?
Amazonの出店手続きにおける注意点
そのほか、Amazon出店手続きにおいて注意しておきたいポイントを紹介します。
JCB・デビットカードは使用できない
Amazonの出品手続きには、手数料などを支払うためのクレジットカード登録が必須です。しかし、JCBカードには対応していないため、あらかじめVisa、Mastercardのクレジットカードを用意しておきましょう。デビットカードも使用できません。
常駐先以外からのログインに注意する
十分な販売実績がない場合は、常駐先以外からのアクセスを避ける必要があります。常駐先以外からは不正アクセスと判断され、アカウントを停止されるリスクがあるためです。
アカウント停止を受けると解除は困難といわれていますので、注意しましょう。
問い合わせがつながりにくい場合がある
出品手続き時のAmazonのサポートは、すべてメール対応です。電話番号は公表されていないため、出店手続きや審査に関して疑問がある場合でも、電話でのサポートは受けられません。
手続きに不安がある場合は、すでにセラーとして実績のある人や支援業者への相談をおすすめします。
まとめ
Amazonへの出店は、オンライン上で完結します。出品プランもふたつ用意されているので、ビジネス規模に合わせてスタートできる点が魅力です。一方、Amazon特有の注意点もあるので、慎重に手続きを進めていきましょう。
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