Amazonの商品紹介コンテンツ(A+)は必須!作り方も解説
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大手ショッピングサイトのAmazonは、利用者が多く販売実績を伸ばしやすいことが特徴です。出品の手間が少なく、利用しやすいことから多くの出店者に支持されています。
もし更なる売上アップや露出向上を目指すのであれば、Amazon内で設定できる商品紹介コンテンツ(A+)を活用するのがおすすめです。
今回は、Amazonの商品紹介コンテンツについて解説します。作り方はもちろん、よりユーザーの目を引く商品ページにするコツにも触れるので、ぜひ参考にしてください。
●監修者名
杉浦 基(すぎうら もとい)
●経歴
ECマーケティング支援会社にて出店企業を支援、その後総合通販企業にてWEBマーケティング業務に従事。現在は株式会社MinatoでECコンサルタントを務める。
●コンサルタントについて
ECの専門的な知識を活かし、Amazonや楽天、Yahoo!ショッピングといった幅広い領域で支援を行う。担当店舗を契約から半年で売上を約3倍に引き上げた経験もあり。柔らかい雰囲気で、話しやすいことが特徴。
INDEX
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Amazonの商品紹介コンテンツ(A+)とは?
Amazonの商品紹介コンテンツとは、商品の概要・機能・特徴・スペックを解説するページのことを指します。「A+」とも呼ばれます。
まずは、Amazonの商品紹介コンテンツについて解説します。
商品紹介コンテンツは商品画像よりも下に表示されます。
そのため商品紹介コンテンツを読みに来るユーザーは、基本的には「商品画像を読んでもっと商品のことを知りたいと思った」「商品画像を読んでもよくわからなかった」のどちらかといえるでしょう。
商品紹介コンテンツでは商品画像に記載の情報を補完し、購入につなげるためのクロージングができると理想です。
Amazonの商品紹介コンテンツ=商品情報
商品紹介コンテンツが充実していると利用者が「どんな商品なのか」を把握しやすくなり、ニーズに合った商品だと判断してもらいやすくなります。
文章はもちろん、画像・テキスト装飾・商品ごとのスペック比較・簡単な動画などさまざまなコンテンツを登録できます。
商品紹介コンテンツによってユーザーに「記載されている機能が役に立ちそう」「他の同じ商品ページより詳細が細かく載っているから信頼できそう」と思ってもらえば、購買につながりやすいです。
売上アップや露出向上を狙うのであれば、商品紹介コンテンツ対策は万全にしておきましょう。
モジュールの種類を理解するのが重要
Amazonにおける「モジュール」とは、画像と文字を組み合わせて商品紹介コンテンツを作る手法のことです。
画像加工が苦手な方でも簡単に商品紹介コンテンツを充実させられるよう、テンプレートが用意されているのでチェックしてみましょう。1枚の画像上に複数の商品を追加したり、商品画像に文章を追加したりできます。
なかには商品比較表といった特殊なセクションもあり、モジュールを組み合わせてアピール内容をカスタマイズすることも可能です。「パッと見」で商品の特徴をわかりやすく魅力的に伝えるのが、モジュールの役割といえます。
Amazon商品紹介コンテンツのメリット・注意事項
ここでは、Amazonの商品紹介コンテンツを使うメリットや注意事項を解説します。
売上アップの効果を見込むのであれば商品紹介コンテンツを充実させるべきですが、一方で注意事項があることにも注目しておきましょう。
商品紹介コンテンツを活用することでページで伝えられる情報が増えるだけでなく、SEO面でのメリットもあります。作成の上で注意すべき点もありますが、基本的には作成するとよいでしょう。
商品紹介コンテンツを作成する3つのメリット
商品紹介コンテンツを作成するメリットは、下記のとおりです。
SEO効果で商品の検索順位が高くなる
商品紹介コンテンツ上に有効なキーワードを入れておくことにより、高いSEO効果が発揮されます。
有効なキーワードとは、ユーザーが商品を検索する際に使用されると考えられるキーワードです。商品紹介コンテンツに入れ込んでおき、キーワードがターゲットとマッチしていれば、検索にヒットする回数が増えます。
CVR(購入率)が向上する
商品紹介コンテンツを充実させることで検索順位が高くなれば、ユーザーへの露出が増えます。ユーザーに見てもらえる頻度が高くなればCVR(購入率)への貢献も期待できるので、売上向上の効果も期待できます。
ブランディングを実施できる
SEO効果に加えて、商品紹介コンテンツはブランディングにも役立ちます。目立つ商品紹介ができたり、ブランドの世界観を演出するようなモジュールを活用できたりすれば、リピーターを獲得しやすくなります。
ショップページがないAmazonにおいて、商品紹介コンテンツは他社と差別化できる重要な要素です。自社の商品の魅力が伝わるように、商品紹介コンテンツを充実させていきましょう。
作成するうえでの注意すべきポイント
商品紹介コンテンツ作成時には、注意事項があります。以下の点に注意しましょう。
設定に工数がかかる
商品紹介コンテンツを作る際には、設定に工数がかかります。モジュールを使ってある程度テンプレート化できるよう工夫されているものの、工数が増えることは確かです。
「細かい設定が面倒」と、商品紹介コンテンツの内容が薄くなってしまうと、ユーザーの購買意欲を下げてしまうことがあるため注意しましょう。
NGワードなどの細かい規定がある
商品紹介コンテンツではNGワードにも配慮しなければならず、出品規定とは別に詳細を確認する必要があります。
NGワードに引っ掛かってしまうと、商品の出品自体が取り下げになったり内容を登録できなくなったりすることがあるので、特に注意しておきましょう。
Amazonの商品紹介コンテンツ(A+)の作り方とコツ
最後に、Amazonの商品紹介コンテンツを作る方法を解説します。作成時のポイントも参考に、魅力的な商品ページを作成しましょう。
コンテンツを作るにあたって、何よりも読み手であるユーザーの視点に立ってコンテンツを用意することが重要です。正解はありませんので、AmazonのABテスト機能などを使って検証していくとよいでしょう。
Amazonの商品紹介コンテンツ(A+)の作り方
Amazonの商品紹介コンテンツは、下記の手順で作成します。
1.コンテンツ詳細入力
2.モジュール選択
3.ASIN適用
4.提出
管理画面の「在庫」から「商品紹介コンテンツ管理」を選択すると、詳細が入力できます。
すでに出品している商品に商品紹介コンテンツを追加するのであれば、「在庫」から「詳細の編集」を選択すると、「商品紹介コンテンツの編集」が現れます。
最低限の項目だけを設定したい場合、入力が必要となるのは、下記の4つです。
1.コンテンツ名(商品名)
2.言語
3.製品ブランドのロゴ
4.商品説明テキスト
上記を入力するだけで、最低限の商品説明文と画像のアップロードができます。
さらに詳細を追加したいときや、複数の画像を組み合わせながら見やすい商品説明ページにしたいときは、モジュールの選択に進みましょう。モジュールはひとつから選択できますが、1商品紹介コンテンツにつき最大5つまで選択できます。
モジュールごとに指定されている画像サイズが異なるので、リサイズをしながら登録するのがポイントです。
次に、ASIN適用に進みます。ASINとはAmazonが商品識別のために設置している独自の個別番号のことです。
「ASINの追加」からワンクリックで完了するので、適用したい商品を選択しましょう。選択内容を確定して送信すると、プレビュー画面に進みます。画像・文字のズレや誤字・脱字がないかを確認しましょう。修正点がなければ、「承認用に送信」から提出に進みます。
設定内容に問題がなければ「承認されました」と表示されます。問題があれば「コンテンツに問題がありました」と表示されるので、改善して再度提出しましょう。
商品紹介コンテンツ作成時のポイント
商品紹介コンテンツを作成するときのポイントは、下記のとおりです。
・ガイドラインを遵守すること
・スマートフォンからも見やすく設計する
・エラーが発生していないか確認する
大前提として、Amazon側が定めているガイドラインの遵守は必須です。コピーなど文章はもちろん、画像のサイズなどもガイドラインに違反していると、正しく登録できなくなります。
「お手頃」「ボーナス」「無料」「満足度100%」などのキーワードは誇大広告につながるおそれがあるとして禁止されています。「最新の」「販売中」など時間に依存する内容や、国ごとに異なる可能性が高い「祝日」「月末」などの表記にも注意が必要です。
また、近年はスマートフォンからAmazonを利用するユーザーが増えているので、スマートフォン上で見やすいデザインにすることもポイントです。パソコンで商品紹介コンテンツを設定していても、必ず別端末からもチェックしておきましょう。
最後にプレビュー画面で振り返り、エラーが発生していないかも確認しましょう。特に、画像サイズがあっていてもトリミングが正しくないと画像が切れて表示されてしまうことがあるので要注意です。
まとめ
商品紹介コンテンツ(A+)はAmazon上に出品されている商品の概要・特徴をわかりやすくユーザーに伝えるための方法です。モジュールを使えばデザインや画像加工に詳しくない方でも手軽に実行できるので、ぜひ試してみましょう。
商品紹介コンテンツの作成時は、他のプラットフォームや広告では許可されている一般的な文言が、Amazonでは禁止されている場合があることに注意が必要です。
近年はスマートフォンユーザーが多いことも考慮して、さまざまな端末から見やすい商品紹介コンテンツを設定することも重要です。