楽天市場の広告は種類別の理解が必要!7種類の広告の勝てる運用方法を徹底解説

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3分でわかる!楽天市場の広告種類一覧

楽天市場に出店中もしくはこれから出店を検討している方向けに楽天で運用できる広告メニューの選び方や、運用の始め方をまとめました。広告を運用する際に是非ご参考にしてみてください。

楽天市場の広告の種類は大きく7種類に分けられる

楽天内で配信できる代表的な広告をご紹介します。

  • RPP広告(検索連動型広告)(旧:楽天CPC広告)
  • クーポンアドバンス広告(運用型クーポン広告)
  • 楽天CPA広告(効果保証型広告)
  • ターゲティングディスプレイ広告(TDA)
  • メルマガ配信(自動)
  • 楽天市場広告
  • ニュース広告

それぞれの広告の特徴や違いをみていきましょう。

楽天市場の広告1.RPP広告(検索連動型広告)

RPPはRakuten Promotion Platformの略で、クリック課金の運用型広告です。
主に楽天市場の検索結果ページに商品が表示される広告です。

検索画面上位に[PR]の文字と共に表示され、PCの場合は1ページあたりの上位4枠、スマホの場合は上位6位です。検索結果の2ページ目以降にも表示されますので実際の枠数はかなり多くなります。
楽天市場で検索している購入意欲の高いユーザーに効率的に訴求できるため、運用型広告の中でも非常に重要な広告です。
単純に入札単価の高い商品が上位に出るのではなく、ユーザーの検索結果に対する商品の商品名・キャッチコピー・商品説明文の関連性や、過去購入やクリックに至った検索キーワードなども影響して順位が決まります。

月5,000円~スタートできる為、低予算且つ費用対効果が合わせやすい点が魅力ですが、入札上限が撤廃されたことも相まって入札単価が高騰している傾向があり、ボリュームは出しにくくなっています。
配信する際は商品ページが整っているかどうか、関連するキーワードが商品情報に含まれているかどうかをチェックしましょう。
キーワードを指定して配信する際は、検索結果の競合商品と比較した自社の商品力や、広告枠に並んだ際にクリックされやすい状態かどうかをチェックしましょう。

楽天市場の広告2.クーポンアドバンス広告(運用型クーポン広告)

クーポンアドバンス広告はクリック課金の運用型広告です。
最適な商品値引額を予測して発行されたクーポンで集客し、購入を促します。
楽天IDでログインしているユーザーに対してクーポンの形式で表示され、広告をクリックするとクーポンが自動的に取得されます。
購入意欲が高いユーザーをパーソナライズし自動で配信されます。広告は主に楽天市場トップページや検索結果ページに表示されます。

興味がありそうなユーザーに対して、”値引き”という強力なフックで購入を促進することができるため、複数ある楽天広告の中でも特に「購入」に強い広告になります。
他の広告ほどのアクセス増加はありませんが転換率アップが狙える広告です。
広告の料金はクーポン獲得時=ユーザーがクーポンをクリックした時に店舗側で設定した入札金額が発生します。

  • 手動商品選定の場合:最低40円~1,000円
  • 自動商品選定の場合:最低25円~1,000円
  • キーワード単位の場合:最低40円~1,000円

クーポンの値引き費用に関しては店舗負担となります。
購入促進力が強いためROASを確保しやすい点や低予算から始められる点が魅力ですが、割引コストが発生するため、他クーポンとの併用を不可にするなど利益率には注意しましょう。
クーポンアドバンス広告は値引率と配信商品を自分で決めるか、楽天にお任せするか(自動で最適化する)か選ぶことができます。
自店舗で値引きができる商品や値引率が細かく決まっている場合は手動にし、商品数が多くて値引率に融通が利く場合は自動に設定するのがおすすめです。
キーワード入札はRPPより低い入札単価で表示できる場合があるのでRPPで高騰しているキーワードはクーポンアドバンスも出してみるのもよいでしょう。

楽天市場の広告3.楽天CPA広告(効果保証型広告)

CPAとはCost per AcquisitionまたはCost Per Actionの略で、「顧客獲得単価」の意味。CPA広告は運用が完全に自動化されている成果報酬型広告です。
ユーザーが広告をクリックしてから720時間(30日間)以内の広告経由売上金額の20%が広告費になります。

ROASが500%になるように調整されるため、費用対効果を保証してくれる点が魅力です。
入稿作業が不要で、RMS上で同意するだけで24時間以内に配信されます。手間がかからない点も魅力といえるでしょう。
しかし費用対効果が保証されている分、売上にボリュームが出にくい広告となっています。他の広告と併用するのが良いでしょう。

楽天市場の広告4.ターゲティングディスプレイ広告(TDA)

TDA広告はインプレッション課金のディスプレイ型広告です。
希望するセグメント条件で配信することができ、購買ファネルの認知~購入~継続購入までの全てのファネルで活用ができます。
設定するセグメントによってROASは変化しますが、インプレッション課金のため基本的には購入促進よりも認知を拡大したい店舗に向いています。
購入に繋がりやすいRPP広告やクーポンアドバンス広告、CPA広告に予算を配分した上で使える予算がある場合にTDA広告を使うのがおすすめです。
また、購入履歴によるセグメントができるため、リターゲティング広告としても活用できます。
掲載箇所は随時更新されています。

商品をビジュアルで訴求できる点や、配信の自由度が高い点が魅力といえますが、設定の仕方によっては費用対効果が悪化しやすいです。
また最近では配信する店舗数が増えてきており、表示されずらかったり入札単価が上がる傾向があります。
配信する際には自店舗の商材や目的に合ったセグメントで配信することが重要です。またイベントのタイミングに絞って配信することで費用対効果向上を狙いましょう。

楽天市場の広告5.メルマガ配信(自動)(メール型広告)

メルマガ配信(自動)は1クリック50円で配信できるメール型の広告です。
キャンペーン設定時に作成したメールを、自店舗のメルマガ購読リストの中で特定の条件を満たすユーザーに自動的に配信します。
メール本文編集・送信にかかる工数を削減するだけではなく、安定的にユーザーへ告知できます。
メルマガ配信(自動)では最大4つのキャンペーンを設定できます。

ウェルカムキャンペーン

自店舗のメルマガを新規で購読開始したユーザーにメールを自動で配信できます。
メルマガを新たに購読したユーザーにメールを配信するため、商品や店舗の理解を深めてもらうことができます。

購入キャンペーン

自店舗のメルマガ購読者のうち、最大90日以内に商品を購入したユーザーにメールを自動で配信できます。
購入者に対して再度アプローチすることで再購入につなげられます。

楽天市場カテゴリ閲覧キャンペーン

任意で設定した楽天市場内のカテゴリを自店舗のメルマガ購読者が閲覧したときにメールを自動で配信できます。
ユーザーの探している・閲覧した商品をもとに、他の商品をメールでおすすめできます。

休眠購読者キャンペーン

メルマガ購読者のうち、過去90日以内に自店舗のページを閲覧したが、購買していないユーザーにメールを自動で配信できます。
長期間、購入をしていない購読ユーザーの再来訪につなげることができます。

最低予算30,000円~と小額から始められる点や、手間をかけずにリピーター育成ができる点が魅力です。一方でリストが少ない状態ですと効果が限定的ですので、まずはリストを増やすことが大切です。他の広告と組み合わせて活用するのがよいでしょう。

楽天市場の広告6.楽天市場広告

楽天トップページやジャンルトップページ、特集ページなどに掲載される広告です。
決まった広告枠を購入して掲載するため、楽天内純広告と言われることもあります。

スーパーセールやお買い物マラソンなど、楽天が開催するイベントに合わせて出稿することで爆発的なアクセス数のアップが期待できます。
しかし流入してくるユーザーの質には注意が必要です。
検索履歴などによってパーソナライズされる広告ではないため、流入してくるユーザーは購入意欲がそれほど高くないことが多いです。
そのため、費用が高い割にコンバージョン数が少ないことが多いのも楽天市場広告の特徴です。
コンバージョン数を高めるには、出稿と同時にクーポン施策や割引施策を同時に行うことが必須でしょう。
広告単体での費用対効果は低いため、売上実績の低い店舗にはおすすめしません。
楽天での売上が軌道に乗ってきて、ショップや商品の認知度をもっと高めたい店舗や、イベント開催時に新規顧客を獲得したい場合に配信するのが良いでしょう。

楽天市場の広告7ニュース広告

ニュース広告は、楽天市場の会員に向けて、メールマガジンを広告として配信する形式のものです。
「メルマガ配信(自動)」とは違って、掲載されるメールを選ぶことができ、課金方式も固定で選ぶメールによって変わります。
特定の商品にアクセスを集中させることで短期的な売上を最大化させたりすることができます。楽天市場のランキング上位を狙う場合などに効果的でしょう。
自店舗のメルマガではリーチできないが該当の商品カテゴリが欲しいと思っているユーザーに訴求できる点が魅力です。
しかし一方で配信対象者が多いため、アクセスが取れても売上が取れずにROASが低くなる可能性があるので枠を選ぶ際は注意しましょう。
特定の商品に一気にアクセスを集めることはできますが、商品やサービスが魅力的でなければ売上に繋がりません。
既に商品ページの充実も行って転換率が高い商品に対して、アクセスを集めたい時に利用しましょう。
また同時にクーポンやポイントアップなど、転換率や客単価をあげる準備も必要です。

楽天市場での広告の選び方!認知拡大や見込み客の刈り取りなど、目的に応じてどれがいいか広告を使い分けよう!

これまでご紹介してきたように楽天の広告にはそれぞれ特徴があります。広告を配信する目的に応じて、最適な広告メニューを使い分けることが効率的な運用につながります。以下によくある配信目的とそれに適した広告メニューをご紹介します。

集客による直接コンバージョン増加

出店まもない店舗等、予算の制約がある中で売上を伸ばして収益化を目指す場合などがこれにあたります。
モール内で購入を検討している既にニーズが顕在化している層をメインターゲットとします。主なKPIはCV数、売上高、ROAS等です。

主な配信メニュー
  • RPP広告
  • クーポンアドバンス広告
  • CPA広告 等

自社ブランドの認知拡大

既にある程度売り上げが立っている店舗が、さらに売上規模を拡大するために、自社ブランドの認知を拡大させる際に検討します。
購入を検討している顕在層や、情報収集段階にある潜在層をターゲットとします。主なKPIはインプレッション数、クリック数等です。

主な配信メニュー
  • RPP広告
  • クーポンアドバンス広告
    • 検索ボリュームの多いビッグKWや、競合指名KWのターゲティング配信等
  • TDA広告
  • 楽天市場広告
  • ニュース広告

ブランド認知層の刈り取り

モール外部で広告を配信しているケースなど、ある程度自社ブランドを認知している層が存在する場合に有効です。主なKPIは認知層経由のCV数等です。

主な配信メニュー
  • RPP広告
  • クーポンアドバンス広告
    • 自社指名KWターゲティング等

一度店舗に来訪済みユーザーに対して再度来訪を促す

既に自店舗に多くのユーザーを集客できている店舗や、検討期間の長い高単価商材を扱う店舗などで検討します。

主な配信メニュー
  • TDA広告
    • リターゲティング配信
  • メルマガ配信(自動)

まとめ

いかがでしたでしょうか。楽天市場では多くの広告メニューがあり、使い方次第で効果的に売上拡大することが可能です。是非こちらの記事の内容を参考に対策してみてください。
Minatoでは、ECモール支援サービスやマーケティング施策実行支援サービスを実施しています。楽天市場におけるより実践的な広告運用方法なども詳しくアドバイスしています。ぜひお気軽にご相談ください。