楽天市場で商品が売れないときは?上がらない原因と売れるコツ

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大手ショッピングサイトである「楽天市場」は、出品することによりユーザーへの露出を増やせるメリットがあります。ただし、出品すれば必ずしも売り上げがアップするとは限らず、むしろ苛烈な競争のなかで埋もれてしまう商品も少なくありません。

なかには「せっかく楽天市場に出品したのに、なかなか売れない…」と悩む方もいるのではないでしょうか。

今回は、楽天市場で商品が売れないときの施策を解説します。売れない原因にも触れるので、心当たりがないかチェックしておきましょう。

楽天市場で思ったように売れない3つの原因

楽天市場で商品が売れない理由として、大きく分けて下記の3つが考えられます。

・アクセスが集められていない
・商品が魅力的でない
・商品ページがユーザーの興味を惹きつけられていない

ほかにも、「決済方法が少なくて購買に至らない」「商品の配送にかかる日数が多くて競合に負けてしまっている」などのケースもあるので注意しておきましょう。

前述した3つの売れない理由について、下記で詳しく解説します。

そもそもアクセスが集められていない

楽天市場は、膨大なユーザー数と商品数を抱える大手ショッピングサイトです。その中で商品が埋もれてしまい、そもそもアクセスを集められていないのであれば、購買に至る可能性は低くなります。

どんなに良い商品であっても、「知られていない」「見つけられない」という状態が続けば買ってもらえません。商品紹介のページをどれだけ作り込んでも効果が現れず、工数ばかりかかって売り上げにつながらない、という状態になりかねないので注意しておきましょう。

反対に、アクセス数が多い商品であれば多くのユーザーに見てもらえるので、購買数が増えやすくなります。「いつも検索結果に表示される定番の商品」となれば、今すぐでなくても将来的な購買を期待できます。

まずはアクセス数を増やすために、SEOを優先して検索順位を上げる施策が必要です。

商品が魅力的でない

どんなに効果的な施策を打ち出していても、商品自体が魅力的でないと売れません。口コミの悪い商品・作りが粗悪でトラブルやクレームの多い商品・特別に評価の高い類似品がある商品などは、露出を増やしても売れにくいのが現状です。

また、他の事業者より価格が高い商品は、敬遠されやすくなります。

「露出を増やせば確実に売れる商品か」を考え、販売するアイテムを選定していきましょう。ターゲットが限られている商品であっても、市場シェアを高めることを意識することが大切です。

なお、自社製品であれば、抜本的な企画・開発・生産の見直しも求められます。

商品ページがユーザーの興味を惹きつけられていない

せっかくアクセス数が多く、魅力的な商品であっても、商品ページが充実していないと購買に至らないこともあります。画像や説明文が少なく、商品をリアルにイメージできないのであれば「買って失敗するのが怖いから」と選ばれにくくなります。

精密機器ならスペックや機能、家具や洋服ならサイズが記載されていない場合も同様です。

画質が粗く綺麗でない・他商品と比較できるだけの情報がない、というのも売れない理由のひとつです。売れている商品のページ構成を参考にしながら、商品説明を充実させていきましょう。

そのほか、楽天市場で出店しても儲からない原因

他にも、楽天市場に出品して儲からない理由は複数存在します。

・決済方法が少なく利便性に欠けている
・商品のお届け日が遅い
・問い合わせへの返信が遅い
・ショップページが充実していないためリピーターを獲得できない
・口コミが不足している

上記のように、ユーザーが不安を抱くような要素があれば、売れ行きが伸び悩むことがあります。まずは興味をもつユーザーを増やすこと、興味をもってくれたユーザーを離さないことを意識するのがおすすめです。

また、十分な数を売っていても儲からないことがあります。広告に多大なコストをかけているとトータルでの収益は下がっていくため、収支バランスの確認も必要です。

【広告なし】楽天市場で売り上げアップさせるためのポイント

広告を活用すれば早期に集客効果は現れますが、コストを考えると簡単に実行できる施策ではありません。広告に頼らず、長期的に利用できる施策で売り上げアップを目指すことが重要です。

ここからは、楽天市場で売り上げをアップさせるためのポイントを解説します。

まずはアクセスを集める

まずは、ユーザーのアクセスを集めるよう工夫することが大切です。例えば商品名を分かりやすくしておけば、検索結果に表示されて以降のクリック(タップ)率を上げられます。

検索に使われそうなキーワードを商品説明文に含めておけば、フリーワード検索からの流入も期待できます。ときには楽天市場だけでなく検索エンジンからの流入もあるので、特にSEO対策は徹底しておきましょう。

また、タグをつけて類似品を管理したり、ディレクトリIDを設定したりするのもおすすめです。

他にも、下記のような方法があります。

・39ショップとして登録する
・スーパーセールに合わせて値引き戦略を行う
・メルマガやLINEなど外部サービスと連携してリピーターの流入を狙う
・楽天市場内でRPP広告を出稿する
・クーポンアドバンス広告を出稿する
・スーパーDEAL広告を出稿する

まずは露出を増やし、ユーザーの目に触れる機会を確保していくことが第一歩です。「興味を持ってもらう」の前段階である、「商品を知ってもらう」ことを意識してみましょう。

魅力的かつ需要のある商品を見出す

魅力的かつ需要のある商品を見出すため、トレンドの変化を追いかけるのもひとつの手法です。売りたい商品だけでなく、「売れる商品」を売ることも考えましょう。

SNSで拡散された商品、どの世代にも愛されているロングセラー商品、特定の職種・年代・性別・地域でニーズの高い商品に絞るのもおすすめです。

もし自社オリジナル商品だけを販売している場合、同業他社で販売実績の多い商品を分析してみましょう。買っているお客様の口コミやレビューを見ると、買う動機や用途を把握できます。今後の商品開発に活かせるかもしれません。

業者から仕入れて商品を販売する場合、競合と価格競争が起こる可能性が高いです。付加価値を高めて魅力を追加するなど、対策していきましょう。

商品ページを魅力的に仕上げる

楽天市場に商品を出す場合、商品ページを魅力的に仕上げることが欠かせません。商品の特徴・概要・機能・スペック・サイズなどはすべて記載し、表などにしてわかりやすく訴求するのがおすすめです。

また、長くなりすぎない程度に文章を加え、商品購入を決定したいと考えるユーザーの背中を押せるよう工夫しましょう。1枚の画像にコメントやアピール文を追加して「一目で魅力のわかるページ」を目指したりする方法もあります。

パソコンからもスマートフォンからも見やすいページにするモバイルフレンドリー対応は、売り上げを左右する要素です。

また、下記のようなコンテンツはしっかり商品ページに記載しておきましょう。

・発送日(店舗営業日)
・熨斗の対応有無
・ギフト用ラッピングの対応有無
・メッセージカードの対応有無
・組み立て方法や使い方の案内文同梱の有無
・お客様からの口コミ
・市場での評価(〇〇賞受賞、特許取得済、など)

または、過去に寄せられた問い合わせから、ユーザーが何を知りたいのかリサーチするのも効果的です。わざわざ問い合わせをしなくても、商品ページ内で疑問を解消できるようにしておけば購買の後押しになるかもしれません。

楽天市場におけるSEO施策は、検索エンジンを想定した内容とは異なります。楽天市場のためのSEOについては、下記の記事で詳しく解説しています。

>>楽天独自のSEO施策とは?基本的な仕組みと最初にやるべきこと

まとめ

楽天市場は国内でも最大級のショッピングサイトであり、上手に活用できれば購買の門戸が大幅に広がります。

しかし、効果的な商品ページを作れず、露出も低いまま運用してしまうと手数料や工数ばかり取られて期待通りの効果が発揮されないこともあるので注意しておきましょう。今回紹介したような対策を念頭に、競合を参考にしながら自社ページを見直してみるのがおすすめです。

流入を増やし、かつ魅力的な商品紹介ができれば、売り上げを伸ばす近道となるでしょう。