楽天RPP広告の特徴とは。広告効果を引き出すコツを紹介

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楽天RPP広告(=Rakuten Promotion Platform)とは、大手ECサイト「楽天市場」の商品検索結果に表示される検索連動型広告のことです。

ユーザーが欲しい商品に合わせて表示されるため視認性が高く、コンバージョンを向上しやすい手法として注目されました。

今回は楽天RPP広告の特徴や出稿時に設定するべき項目について解説します。

RPP広告の特徴

まずは、楽天RPP広告の特徴を解説します。より高い広告効果を引き出したいときや、楽天RPP広告への出稿を検討しているときは、広告の特徴を把握することが重要です。

月額5,000円から出稿できる

楽天RPP広告は月額5,000円から出稿できるのが特徴です。コストを抑えながら広告を打ちたい場合や、少額から出稿してトライアルしたい場合でも、手を出しやすい広告手法といえます。

設定した予算を消化するまでは配信が継続され、上限に達し次第自動で広告の表示を止めてくれるシステムです。そのため、知らない間に多くのコストがかかることもありません。

また、楽天RPP広告はクリック課金制なので、ユーザーが確実に興味を示したときにのみ料金が発生するのもポイントです。広告が表示されるだけで料金が発生したり、クリックされずコストばかり膨らんだりすることを抑えられるので、コストパフォーマンスに優れています。

自動でターゲティングできる

楽天に登録されているユーザー属性や購買履歴などのデータに基づいて広告を表示してくれるので、ターゲティングの手間がかかりません。コンバージョン率も高く、出稿主とユーザーにとって煩わしさがないのがメリットです。

特に、細かな設定をしなくても広告を運用できること、購買データをもとにAIがターゲティングしてくれるため大きなミスマッチが起こりにくいことなどがあげられます。

商品・キーワードごとにCPC設定できる

商品やキーワードごとにCPCを設定できるので、特定のキーワードで露出を増やしたり在庫の多い商品を優先的に表示したり、さまざまな工夫ができます。CPCとはクリック単価のことです。

CPCはいつでも変更できるので、予算や期待する売上額に応じて柔軟に変動させるのもおすすめです。楽天RPP広告はCPC単価が25円から1,000円程度と非常に安く、GoogleやYahoo!などの大手検索エンジンに出稿するよりもコストを抑えられます。

RMS上でパフォーマンスが分かる

楽天RPP広告の管理画面上では、どの広告がどれくらい程度クリックされたかといったパフォーマンスを調べることができます。分析だけでなく改善の提案をしてくれるツールもあるので、初心者でも少しずつ改善を図れる点でも注目されました。

キーワード別に分析しながら出稿のバランスを考えるとPDCAサイクルを回しやすく、データドリブンな出稿をしたい方にもおすすめです。

RPP広告出稿時に設定する項目

ここでは楽天RPP広告を出稿する際に設定する項目を解説します。
設定は、すべて楽天RPP広告管理画面内の「楽天プロモーションメニュー」にある「検索連動型広告(RPP)」からできます。

新規で設定する場合は、キャンペーンの新規登録から始めましょう。

キャンペーン名

キャンペーン名は、楽天RPPに出稿する広告の名前を管理するための項目です。指定のキーワードはなく、ユーザーに表示されることもないので管理しやすい名称で良いでしょう。

季節ごとに細かくキャンペーンを分ける場合や、商品ごとの特性を覚えておきたい場合などは、特徴を記載するのがおすすめです。

ステータス

すぐに広告を表示させたい場合は「有効」に、今すぐの表示を希望しない場合は「無効」にします。事前に楽天RPP広告を無効のまま設定し、表示したいタイミングで有効にすることも可能です。

また、複数のキャンペーンを登録しておくと予算を早々に使い切ってしまう可能性が高いので、毎月のトレンドや自店舗の戦略に応じてオン・オフを使い分けましょう。

継続月予算

毎月の予算額を入力する項目です。入力した予算が消化され次第、広告の表示は停止されるため、コストだけでなくパフォーマンスとのバランスを見ながら検討していきましょう。あくまでも「毎月の予算額」であり、ある月の予算額ではないことに注意が必要です。

一時的に予算を増やした場合、翌月に備えて設定を見直しておかないと予算額が引き継がれてしまいます。毎月大きな請求が届いてしまう可能性もあるので、月ごとの確認が必要になります。

1クリックあたりの費用

広告が1回クリックされた場合に支払う費用を入力します。最低10円から設定できますが、入札金額が高いほど優先して広告が表示されるようになります。

RPP広告の効率を上げるコツ

最後に、楽天RPP広告の効率を上げるコツを解説します。費用対効果を高めるために抑えておきたいポイントは、下記の4つです。

R-Karteでデータを見る

R-Karteとは、楽天市場で使えるデータ分析ツールです。アクセス数・転換率・客単価・検索キーワードなどを可視化できるので、狙うべきキーワードやターゲットを明確にできます。

自店舗の前年同月比データを参照したり、自店より高い月商店舗のデータを表示して違いを比較したりできるので、課題の発見や改善にも役立ちます。

売上改善アクションツールを見る

売上改善アクションツールとは、売上改善を図るためのポイントやコツを指示してくれるツールのことです。関連キーワードを埋め込んだり、ユーザートレンドに応じて広告を表示させたりできるので、より戦略的に出稿できるようになります。

販促効果測定や売上分析もできるので、競合を参考にしながら価格設定したり、流入を増やす施策を取ったりすることも可能です。

商品別検索キーワードを見る

商品別検索キーワードを見ると、商品ごとに何を改善すべきかが一覧でわかります。一定期間、結果を検証しながら改善施策を図るような使い方ができるので、トレンドに取り残されない店舗運営ができるようになります。

また、特定の期間に多く使用されるキーワード(母の日・バレンタインデー・お年賀・クリスマスプレゼントなど)を活用し、季節に応じた広告表示をすることもポイントです。

商品別の特典設定を見直す

商品別の特典設定を見直し、ユーザーにとってメリットのある商品を検索に引っ掛かりやすくすることも大切です。ポイント還元率、送料無料、あす楽などのフラグが立っていると、ユーザーから注目してもらえる可能性が高まります。

レビュー点数を比較したり、商品画像にコメントや紹介文を追加したりするのもおすすめです。商品特典と同じタイミングで情報が目に入るので、コンバージョンにつながる可能性を高められます。

まとめ

楽天市場での売上アップを期待するのであれば、楽天RPPを効果的に活用していきましょう。検索結果の上位に広告が表示されるため視認性が高く、認知度向上だけでなくコンバージョンの効果も期待できます。

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