ECサイトのSEOが必要なのはなぜ?効果的な施策を紹介

  • ECマーケティング

ネットショッピングが当たり前に活用されるようになった現代において、ECサイトにもSEOが求められるようになりました。

検索結果で埋もれているとECサイトの存在を知ってもらうことができず、新規顧客が獲得できなかったり、既存顧客が流出したりしてしまいます。

今回はECサイトにおける効果的なSEO施策について紹介します。

ECサイトにSEO対策が必要な理由

ECサイトへの流入経路には、商品名やショップ名など特定のキーワードで検索した「自然検索」と、費用をかけてオンライン上に広告を出す「オンライン広告類」、自社の情報を発信して注目してもらう「SNS」があります。

広告やSNSでのプロモーションは、流入増加への即効性に期待できますが、費用がかかるため、短期的な施策になりやすい傾向です。広告やSNSの運用をストップすれば、たちまち流入が途絶えてしまいます。

それに対しSEO対策は、成果が出るまでに時間はかかるものの無料で実施することができ、適切なSEO対策を実施すれば自然検索からの長期的な集客が見込めるのです。

広告やSNSを利用した施策を実施するにしても、自然検索からの流入は全体の50%を占めるのでSEO対策を並行して行うことをおすすめします。

ECサイトにおけるSEO対策1.コンテンツ対策

コンテンツ対策とは、ECサイト内のコンテンツを最適化する施策のことです。独自性のあるコンテンツを提供して競合サイトとの差別化を図り、新規顧客やリピーターを獲得することが目的です。

サイト内のコンテンツを充実させる

オリジナリティがあり読んだ人に伝わりやすいコンテンツは、検索エンジンからの評価が高く、SEO対策には重要な観点です。

商品や製品情報をメーカーのホームページからそのまま流用するだけでは、検索エンジンに重複コンテンツとみなされやすく、ペナルティを受ける可能性もあります。

ECサイトに掲載する文章は、校正を行って誤字脱字がないようにチェックするほか、独自の視点から商品の魅力や使用感を伝えられる工夫をしましょう。

ECサイトでは、サイトに訪れた人が迷わず購入できたり、安心して購入できたりするように、よくある質問や商品レビュー、動画や画像による商品解説を掲載し、オリジナリティを出すことも多いです。

適切なキーワードを選定する

キーワードの選定では、ユーザーの検索ニーズを把握することが大切です。検索ニーズを踏まえ、ロングテールキーワードと競合が少ないキーワードの2つを押さえておきましょう。

ロングテールキーワード

ロングテールキーワードは、複数のキーワードを組み合わせたものです。例えば、「スタンディングデスク マット 黒」や「キャップ 女性 柄」などが該当します。

「スタンディングデスク」や「キャップ」のようなビッグキーワードとは異なり、ロングテールキーワードは検索ボリュームが小さいため、コンバージョン率が高くなるのが特徴です。

競合の少ないキーワード

競合が多いキーワードでは、コンテンツを作成してもライバルに埋もれてしまい、検索結果上位に表示されません。

狙いたいキーワードで競合がどれくらいいるのかを確認し、できるだけ競合が少ないキーワードを狙うようにすると検索結果上位に表示されやすくなります。

タイトルと見出しを見直す

タイトルは、検索して一番に目にする部分です。魅力的なキーワードは、ユーザーからクリックされやすく、検索エンジンからの評価も高くなります。ブランド名や他社と差別化できる情報をタイトルに含めるのは重要です。

また、タイトルは、検索結果画面に表示される字数が限られています。25字から30字程度を目安に作成するのがおすすめです。

クリック率を高めるために、コンテンツの内容がイメージできるようなタイトルを心がけましょう。

ディスクリプションを見直す

ディスクリプションとは、検索結果画面に出るタイトルの下に表示される文章のことです。タイトルと同じように、検索したときに目にする部分なので、コンテンツ内容をイメージしやすい文章を心がけましょう。

検索ユーザーがほしい内容を簡潔に記載し、興味を惹く文章にするのがポイントです。

ECサイトにおけるSEO対策2.内部対策

内部対策とは、検索エンジンに認識してもらいやすくするための施策のことです。具体的には、下記のような手法が挙げられます。

関連ページのリンクを設置する

特定のページにECサイト内の他ページのリンクを設置しましょう。関連性の高いページとつなげることで、ユーザーは商品同士を比較したり関連商品を探したりしやすくなります。結果的にコンバージョンを後押ししやすくなるのです。

ページ表示速度を改善する

ページが表示されるまでの速度はユーザーの利便性に直結します。画像ファイルのサイズを削減したり、ブラウザの処理を減らしたりして、ページ表示速度を改善しましょう。

なお、現状の表示速度が最適かどうかは、Google Search Consoleの「ウェブに関する主な指標」から確認ができます。

レスポンシブデザインにする

例えばスマートフォン利用率が80%を超えている昨今、小さい画面でも難なく閲覧できるモバイルフレンドリーなサイト構築が欠かせません。

PCでもタブレットでも自由に最適な表示ができるレスポンシブデザインを導入していれば、デバイスを選ばず顧客を獲得できます。

ECサイトにおけるSEO対策3.外部対策

外部対策とは、サイト自体の評価を高めるための施策です。具体的には、以下のような手法が挙げられます。

検索エンジンのクロールインデックス施策を講じる

クロールインデックスとは、検索エンジンに自分のECサイトを見つけてもらいやすくする対策のことです。Google Search ConsoleにECサイトを登録し、サイトマップを発行するだけでもクローラーがサイト内を巡回しやすくなるので試してみましょう。

被リンクを獲得する

SNSで商品・ブランドに関する情報を出したり、プレスリリースを公開したりすれば被リンクの獲得ができます。外部からの流入が増えればコンバージョン率も上がりやすく、広告と同じ効果が発揮されます。

ただし、意図的かつ大量の被リンクを獲得した場合、却って検索エンジンにおける評価が下がって上位表示されにくくなるケースもあるので注意が必要です。特に、ダミーサイトからの大量の被リンク獲得・リンクファームなど相互作用を狙った被リンクの獲得は厳しく評価される傾向にあります。

あくまでも自然に獲得した被リンクの数が重要であり、場合によっては数だけでなくドメイン数を増やすことも視野に入れて対策しましょう。

SNSボタンを設置する

「ファン」である顧客による自然な口コミ・被リンクを獲得するためにも、SNSボタンを設置して情報の拡散効果を期待するのがおすすめです。

【ECサイト】単に順位向上を狙うだけがSEOではない

「SEO=検索結果の上位表示を狙うこと」と思ってしまいがちですが、ECサイトのSEOで狙う効果はそれだけに留まりません。特に身近な検索エンジンであるGoogleでは、検索結果だけでなくさまざまな箇所にECサイトの情報が表示されます。

例えば、ロングテールキーワードを入力して検索した際、「ショッピング」や「画像」のタブにECサイトが表示しているのを見たことがある方は多いのではないでしょうか。欲しいアイテムの画像(もしくはそれに近い画像)をGoogleレンズで検索し、ECサイトがヒットすることも少なくありません。

また、GoogleビジネスプロフィールにECサイトが表示されたり、「他の人はこちらも質問」という項目にECサイト上のコンテンツが表示されたりすることもあります。ほかにも、スペシャルオファー・顧客の商品レビュー・カタログ・自社のストーリーなどが表示され、結果的にECサイトに辿り着くケースも考えられます。

そのため、まずは検索結果のどのような場所にECサイトが表示されるか把握しておくことが大切です。Googleビジネスのように、自ら情報を登録したり定期的に更新したりできる機能もあるので、積極的に活用することをおすすめします。

Googleの機能を上手く使えばECサイトの露出を増やせるので、どのような機能があるか、どのように活用できるかを事前に確認しておきましょう。

まとめ

多数のECサイトが立ち上がっている昨今、楽天やAmazon以外のECサイトが検索にヒットすることも増えています。新規顧客を獲得するためにも、また既存顧客を逃さないためにも、ECサイトに特化したSEOを実践しましょう。

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