Yahoo!ショッピング広告の審査は厳しい?見られるポイントを解説

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Yahoo!ショッピング広告とは、ECサイト「Yahoo ショッピング」に表示する広告のことです。出店料が無料のため競合が多いYahoo!ショッピングでは、適切に広告を運用しながらユーザーを獲得する必要があります。

興味のあるユーザーに広告を届けることができれば、コンバージョンの向上も可能です。

今回は、Yahoo!ショッピング広告の種類を解説しながら審査の厳しさについて解説します。記事後半では、Yahoo!ショッピング広告を使って成果を出す方法にも触れますので参考にしてみてください。

【Yahoo!ショッピング広告】種類別のメリット・デメリット

まずは、Yahoo!ショッピング広告の種類を紹介します。

それぞれの特徴やメリット・デメリットを解説するので、効果的に活用するためにも違いを把握しておきましょう。

ストアマッチ広告

ストアマッチ広告は、「アイテムマッチ広告」と呼ばれることもあります。いわゆるリスティング広告(検索連動広告)であり、ユーザーが特定のキーワードで商品検索をした際、検索結果上位に表示される広告です。

パソコンの場合は上位4枠と下位6枠に、スマートフォンやタブレットなどモバイルデバイスの場合は上位4枠と下位4枠に表示されます。

【メリット】
・10円から入札できるため予算が少ないときでも使いやすい
・入札順位を広告設定画面でチェックできるので改善に役立てられる
・広告運用の手間がかからない
・クリックされたときにだけコストが発生するので無駄なコストがかからない

【デメリット】
・キーワードではなく商品のカテゴリーで広告が表示されるので細かなターゲティングには向かない
・入札価格によってはなかなか広告が表示されない可能性がある

PRオプション

PRオプションは、出稿するYahoo!ショッピング広告のスコアを高めに設定できるオプションです。

通常の広告は、入札価格やキーワード(もしくは商品カテゴリ)との関連性に基づいて上位表示されます。商品説明のわかりやすさやページの見やすさなどを評価された場合に、より上位に表示されます。

PRオプションを利用すれば広告のスコアを上げられるので、細かな設定をしていなくても上位表示が可能です。

料率は1.0%から30.0%の範囲で自由に設定できるので、予算以上のコストがかかることもありません。

【メリット】
・コンバージョン課金制なので購入されて初めて料金が発生する
・料率を高くすれば有料ユーザーへの露出を増やせる
・広告料金を自由に設定できる
・検索結果の上位に表示できる

【デメリット】
・設定した料率次第で表示順位が変わる
・商品名やキャッチコピーの設定も最適化しないと期待していた効果が得られない

バナー・テキスト広告

バナー・テキスト広告は、「ディスプレイ広告」と呼ばれることもあります。Yahoo!ショッピングのトップページや総合ランキングなど目立つ部分にピンポイントで広告を表示できるので、潜在層へのアプローチに有効です。

【メリット】
・コストをかければ必ず掲載されるので費用が無駄にならない
・ショップや商品自体の認知度を上げられる
・潜在顧客の獲得に向いている
・クーポンやキャンペーンなどの施策と組み合わせることができる

【デメリット】
・最低でも3万円以上のコストがかかるので費用が膨らみやすい
・広告を出稿する場所や期間によってコストが大幅に変動する

ソリューションパッケージ

ソリューションパッケージは、Google・Yahoo!など検索エンジンのトップページや検索結果など、Yahoo!ショッピング以外に広告を出稿する方法です。Yahoo!ショッピング以外のECサイトの利用も視野に入れているユーザーに対して広告を提供できるので、潜在客の獲得を狙えます。

また、自店舗へのアクセス履歴があるユーザーに対してリターゲティングする機能もあります。活用すると、より確度の高い広告を配信できる点も特徴です。

【メリット】
・Yahoo!ショッピング以外のユーザーにもアプローチできる
・リターゲティング機能が搭載されている
・広告入稿の手間がかからない

【デメリット】
・配信設定をしてから反映まで最大で2週間程度を要する
・Googleへの出稿には審査が必要

Yahoo!広告

Yahoo!広告は、Yahoo! JAPANに広告を掲載できるサービスで、検索広告、ディスプレイ広告の2種類があります。

検索広告は、Yahoo!検索でユーザーが入力した検索クエリに応じて表示される、検索結果上下の広告枠です。テキスト形式で表示され、検索エンジン利用者を自然な形で誘導できます。

ディスプレイ広告は、Yahoo!検索のトップ画面や広告枠のあるウェブサイト上に表示される、画像や動画つきの広告です。年齢や性別、興味関心など多くの指標でターゲティングできるため、ユーザーの行動に適した内容の広告を表示できます。

【メリット】
・クリック数に応じて料金が発生するものの、出稿だけなら無料でできる
・予算を設定できるので費用対効果を高めやすい
・こまかなターゲティングができる
・広告配信の停止・再開がしやすい

【デメリット】
・広告ごとに管理画面が異なるので併用時は手間がかかる
・広告文の審査が厳しい傾向にある

Yahoo!ショッピング広告の審査は厳しい?

Yahoo!ショッピング内に広告を配信する場合は、特に審査を受けることはありません。ただし、ソリューションパッケージを使ってGoogleに広告を載せる場合は、Google側の審査に通過する必要があります。

ポリシー違反をしていなければ、基本的に審査に落ちることはありません。審査に落ちた場合は、理由を細かく教えてもらうことができないので、改善しづらいと感じるかもしれません。

Yahoo!ショッピング広告が向いている事業者の特徴

Yahoo!ショッピング広告が向いている事業者は下記のとおりです。

・すでにある程度のコンバージョンを獲得している事業者
・Yahoo!ショッピングの利用歴が長くレビューが充実している事業者

すでにある程度コンバージョンを獲得している場合、広告をクリックして遷移してきたユーザーを離さずコンバージョンまでつなげられる可能性が高いです。

また、口コミが充実していることが後押しとなり、自店舗を選択してもらえる可能性も増えます。

反対に、コンバージョンが低くYahoo!ショッピングの出店歴も浅い場合、せっかく遷移してきたユーザーを取りこぼしてしまうおそれがあります。あくまでもYahoo!ショッピング広告は「ユーザーの流入を増やすための施策」であり、「コンバージョンを増やすための施策」ではありません。

商品自体に魅力を感じてもらえるような宣伝文・画像・見出しづくりや、利便性を感じる価格設定・配送スケジュール・送料などを提示しましょう。競合より優位な店舗として、多くのユーザーから評価してもらうことが成功のコツです。

Yahoo!ショッピング広告で成果を出すポイント

Yahoo!ショッピング広告で成果を出すためには、競合に勝てる要素をアピールすることが大切です。

具体的には、下記の面でより優位性を保てるよう意識してみましょう。

・価格の安さ
・発送の速さ
・取引実績の多さ
・レビューや口コミの高さ
・問い合わせなどに対するレスポンスの速さ
・わかりやすい商品画像
・充実した商品説明

ユーザーから「ここで買おう」と思ってもらえるための施策が必要です。コンバージョンが向上すれば広告がユーザーの目に留まりやすくなるので、同じコストであってもより高い効果が期待できます。

まとめ

Yahoo!ショッピングでのコンバージョンを増やしたい場合は、Yahoo!ショッピング広告を上手に活用することがポイントです。

なお、「ECモール支援サービス」では、ECモールに関するマーケティング術を生かしたコンサルティングを行っています。

1コンサルあたりが担当する企業数を抑え、丁寧に対応することで支援品質の向上を図っています。ECモール以外のデジタルマーケティングに関する提案も好評です。

Yahoo!ショッピングにおける施策立案や現在の売上に悩んでいる方は、ぜひお気軽にご相談ください。