メリットと比較したい!楽天市場への出店にまつわるデメリットとは?

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これまでオフラインでのみ商品を販売していた店舗においてもオンラインでの販売を開始するところが増えてきました。その際に楽天市場への出店を検討する方は多いでしょう。

ただし、出店を決めるにあたってメリットとデメリットを把握しておきたいところです。本記事では、楽天市場に出店する際のメリットとデメリットについて解説します。

楽天市場への出店でデメリットに感じられる点

ここでは楽天市場へ出店する際にデメリットとして感じる点を紹介します。

出店コストが高い

楽天市場では3種類の出店プランが設けられています。自社の規模や売上目標などに合わせて選択できる仕組みです。下位のプランは固定費が抑えられている一方で、売上に応じてかかる費用が高めになっています。

初めて楽天市場に出店する場合には、「がんばれ!プラン」が向いていますが、それでもコストがかさむのがデメリットです。楽天市場では、毎月の固定費とシステム料だけでなく、出店時に初期費用もかかります。

店舗開設に時間がかかってしまう

楽天市場では、新規で申し込みをしてからすぐに出店できるわけではありません。さまざまな手続きが必要で、すべてが完了してから出店できるようになります。

楽天側で審査が行われ、その結果が通知されるのは2週間から1ヶ月後です。その後に出店者側で開店準備を行い、楽天側が開店前審査を行います。この段階でも2週間から1ヶ月程度はかかります。

状況によっては、もっと時間がかかってしまうこともあるでしょう。そのため、少なくとも2ヶ月程度はかかるものと見積もっておく必要があります。

客単価が低め

楽天市場のユーザーは比較的若い年齢層の人が多いです。安さを求めて楽天市場を選択する人もいるでしょう。楽天市場に出店しているほかの店舗では、そのような事情を把握した上で価格を設定しています。

そのため、価格を下げないと売れない場合があります。同じ商品や類似した商品を取り扱っているほかの店舗があれば、ユーザーを取られてしまうこともあるでしょう。

競合が多い

楽天市場に出店している店舗数は5万件を超えています。安定した売上を確保するには、その中からユーザーに選ばれなければなりません。

5万店舗のうちすべてが同じ商品を販売しているわけではなく、扱っている商品の種類は店舗ごとに異なります。しかし、それでも数百から数千単位の同業者がいると捉えて良いでしょう。

非常に多く感じる人もいるかもしれませんが、ほかと比べると競争が易しい方です。AmazonやYahoo!ショッピングでは数十から数百万店舗がひしめき合っています。

楽天市場への出店で得られるメリット

楽天市場に出店することにより、期待できるメリットを紹介します。

利用者数が1億以上と非常に多い

楽天市場の特徴は利用者数が非常に多いことです。楽天市場の利用者IDの数は1億以上に上ります。楽天市場に出店すれば、圧倒的な集客力を得た状態でネットショップの運営をスタートできます。

流通金額が5兆円という巨大市場を形成している

流通金額が非常に大きいのも楽天市場の特徴です。2021年の楽天グループの国内EC流通総額は5兆円を突破しています。

大手百貨店と比べても10倍近い数字になっており、楽天市場でショッピングをする人が非常に多いことが分かります。その上、前年比で10.4%もの成長を遂げており、今後も伸びが期待できるでしょう。

大規模セール・キャンペーンが定期的に開催されている

楽天市場ではスーパーセールやキャンペーンを定期的に開催して、集客に力を入れています。普段よりも多くのポイントが付与されるキャンペーンでは、まとめ買いをする人も多いです。

スーパーセールやキャンペーンは、自社の店舗が利用される大きなチャンスになります。それがきっかけで利用し満足してもらえれば、リピーターになってくれる可能性もあるでしょう。

さらに、テレビCMも打っているため、より多くのユーザーがキャンペーンを意識してくれます。ほかにも会員の注目を継続的に集めるための施策を打っているため、集客につながりやすいです。

売上を上げるためのサポート体制が充実している

楽天市場に出店すると専任のコンサルタントが担当として付きます。売上が伸びず悩んでいるときは、コンサルタントに相談できるのがメリットです。売上が伸びない原因を分析して、改善のための施策をアドバイスしてくれます。

また、楽天大学と呼ばれる店舗運営のアイデアを出し合える場があるのもメリットです。専任講師がさまざまな講座を実施しており、楽天市場に出店している人なら無料で受講できます。Eラーニング形式であるため隙間時間に受講可能です。

楽天市場への出店方法

楽天市場へ出店する手順について見ていきましょう。

STEP1.出店申し込み

出店申し込み用のフォームが設けられているため、必要事項を入力して申し込み手続きを済ませましょう。入力した情報をもとにして審査が行われます。審査結果が通知されるのは、申し込みから2週間から1ヶ月後くらいです。

STEP2.RMSアカウント開設

審査に通過したら楽天市場から連絡が来て、楽天市場独自のサービスであるRMSアカウントが発行されます。RMSは店舗のページを作ったり、売上状況などのデータを分析したりするためのツールです。

さらに、店舗オープンアドバイザーが店舗運営システムについて説明をしてくれます。あとは、RMSを使って店舗ページや商品ページなどを作成しましょう。

STEP3.開店して販売開始

各ページが完成して開店したら、ECコンサルタントが付いてサポートを受けられるようになります。一般のユーザーが店舗ページや商品ページにアクセスできるようになり、販売開始という流れです。

楽天市場の出店方法について詳しくはこちらのページをご覧ください。

楽天市場への出店方法を紹介!プラン別の費用と出店時のポイント

楽天市場で出店し売上を上げるためのコツ

ここでは。楽天市場で出店してから売上を上げるためのコツを紹介します。

キャンペーンやイベントは必ず使う

キャンペーンやイベントの開催期間中は、ユーザーの購買意欲が高まる時期です。そのため活用することをおすすめします。

キャンペーンやイベントを狙って、広告を打つとさらに効果的です。楽天市場内で特定のキーワードで検索したときに、上位に表示される広告もあります。

ユーザーのための検索対策を行う

楽天市場で買い物をするユーザーの中には、検索から流入したのをきっかけに利用する人も多いです。そのため検索上位に表示されるような工夫をしなければなりません。

ページ内に掲載する商品の説明が検索結果に影響するため、SEOスキルを身につける必要があります。SEO対策により、商品ページが検索に引っかかりやすくなれば集客アップを目指せるでしょう。

まとめ

楽天市場への出店では、初期費用やシステム料など、コスト面でデメリットに感じられる点があります。客単価は安めで競合が多いのも難点といえます。その一方で利用者IDの数が1億以上と利用者が非常に多く、年間の流通金額が5兆円という魅力もあります。

メリット・デメリットを踏まえて出店を検討している方や、楽天市場への出店に関して悩んでいる方は「ECモール支援サービス」を利用してみてはいかがでしょうか。

1コンサルあたりの担当社数を抑えているため、質の高い支援を実現しています。コンサルタントはプラットフォーム側、または事業者側としての経験があるため、実務に即したアドバイスが可能です。

楽天市場への出店の際には、ぜひ「ECモール支援サービス」をご利用ください。